俳句の授業

俳句の授業@九段小学校アフタースクール&慶應義塾幼稚舎

秋から冬へ移りつつある今日この頃ですが、旧暦で季語を用いる俳句の世界では

現代より少し先取りで季節が進んでいきます。

ということで立冬が過ぎた11月15日、九段小学校での俳句の授業は冬の季題、

「七五三」(当日にできるなんて!)「白鳥」で行いました。

 

 

各季節に一回のペースで開催しているこちらの学校では、毎回熱心に出席してくれる生徒さんも

複数いまして、どんどん俳句の腕も上がり、斬新で瑞々しいワードがちりばめられている作品が

今回も沢山生まれました。初めてで俳句が作れないという低学年の子には、

まずは季語から絵を書いてもらいました。(写生の原点ですね)

とにかく何か制作することによって、自分の作品を作る喜びを感じてもらえればと思います。

 

 

そして、11月22日には慶應義塾幼稚舎にて6年生の1クラス全員を対象にして、

卒業をテーマに俳句制作をしてもらいました。

こちらは卒業の時期に合わせて少し先取りではありますが、春の季語で。

事前に1句「卒業」「暖か」「燕」、当日に1句「ミモザの花」「三月」にて作句しました。

 

 

用意した短冊への清書には、三菱鉛筆さんよりPROCKEYのマジックを提供していただき、

おかげさまで時間内に完了することができました。書きやすいんですねこれが。

筆は習字の時間に使っていると思いますので、それはまた別の機会にね。

 

 

とにかく限られた時間内に作品をひねり出す、卒業記念の作品ができたらと思って

今回やらせてもらいましたが、正直私の想定以上に面白い句や実感のこもった句、

躍動した俳句が沢山出てきました。もちろん実際に作るのは初めてという子が

ほとんどでしたので、荒々しかったり、季語が重なってしまったりなど

最初にやりがちなことはありましたが、「卒業」をテーマにしたこともあり、

6年間の思いが詰まった非常に心を揺さぶられる作品が多く見受けられました。

 

 

この活動では初めてのテーマでしたが、そんな生徒さんの素晴らしい作品たちに

触れることができ、実施させていただき本当によかったです。

今教室の壁に飾っていただいているようですので、卒業記念の1ページになれば幸いです。

大人になったらまた一緒に句会をやりましょう!