俳句の授業

俳句の授業@慶應義塾幼稚舎

みなさん、こんにちは。

ワンコレクション代表の道躰です。

今年度一学期に実施をした俳句の授業の報告をします。

 

 

今回は5年生のクラスで二コマ実施をしました。

日頃から国語の授業や作文などでも学ばれていることもあり、

俳句に特化した授業は今回初めてとのことでしたが、知識や創作力そして発想が素晴らしい句を

沢山みんなが作ってくれて、講師の私も逆に学ぶことが多い貴重な授業となりました。

 

 

写真は添削中の模様ですが、私はいつも子供たちの個性と伝統的な俳句手法と

どう折り合いをつけて進めていくべきか常に模索しながら授業をしています。

はたしてこの添削でよかったのか?など、あとから考え直すこともありますが、

なるべく生徒と対話をして本人が納得してくれる形で各自の作品(俳句)を仕上げたいと

思っています。それでは一人一句に絞り短冊に清書をした36句の中から、

少し句評と共に紹介したいと思います。

 

七変化みんな集まり大家族 由乃

今回の授業で指定した季語であるあじさいを別名の「七変化」として、

その使い方が非常にうまい一句である。

沢山の花や葉が豊かに彩った感じを「大家族」と表現した作者のセンスと

素直な感性に拍手を送りたいです◎シンプルで優しい句になりました。

 

梅雨の日に傘の中では笑ってる 彩里

この句はなんといっても「傘の中では笑っている」という発想(実景?)がいいですね!

普段はすましている作者が実は傘の中では隠れて笑っているというユニークな一句となりました◎

どちらかというと雨の日は暗い雰囲気が多い中での、

この逆転の発想こそが本人の持つ個性であり、魅力でしょう。